「就職してからも、誰かに相談できる場所があればいい」——就労定着支援は、障がいのある方が就職した後も使える継続的な支援制度です。この記事では、就労定着支援の内容・対象・利用方法について整理します。
就労定着支援とは——就職「後」に使える制度
就労定着支援は、障がいのある方が就職した後も職場に定着できるよう、継続的にサポートする福祉サービスです(2018年4月より障害者総合支援法に基づいてスタート)。就労移行支援・就労継続支援などを利用して一般就労した方が対象となります。就職後3年6ヶ月まで(最長)利用できます。
※就労定着支援の対象・利用条件は個別の状況によって異なります。利用を検討する際は、市区町村の障害福祉課・就労移行支援事業所・支援者にご確認ください(2026年時点の情報に基づきます)。
就労定着支援で受けられるサポートの具体例
- 月1回以上の面談(生活・体調・職場での困りごとの相談)
- 職場への訪問・職場と本人の間の調整役
- 体調管理・生活リズムの相談
- 合理的配慮の内容を職場と一緒に考える
- 職場での困難(人間関係・業務量など)の相談と対処の検討
「就職後に困ったことを一人で抱えない」ために
就職してからの方が、実は孤立感・不安が増すという方も多くいます。職場の人には言いにくい、主治医に毎回相談するほどでもない、という困りごとを就労定着支援の担当者に話すことができます。「些細なことを相談してもいいのか」と思う必要はありません。就職後の小さな困りごとを積み重ねる前に解消することが、定着につながります。
「就職して3ヶ月目に、仕事量が多くてパンクしそうになった。定着支援の人に相談したら、職場の上司と一緒に業務量を調整してくれた。一人じゃ絶対言えなかったと思う。」
20代・男性(ASD・就職半年後)
就職はゴールではありません。「続けること」を一緒にサポートする制度が就労定着支援です。
よくある質問
Q. 就労定着支援の対象になるには何が必要ですか?
原則として、就労移行支援等を利用して就職した方が対象です。詳細は市区町村・支援者にご確認ください。
Q. 就労定着支援の費用はかかりますか?
原則として自己負担1割(収入に応じた上限あり)です。詳細は市区町村に確認してください。
Q. 就労定着支援はいつから使い始められますか?
就職後から利用を開始できます。就職前に利用の準備をしておくとスムーズです。
Q. 就労移行支援を使わずに就職した場合も対象になりますか?
状況によって異なります。市区町村の窓口や支援者に個別に確認することをお勧めします。
Q. 就労定着支援が終わった後はどうすればいいですか?
終了後は自立した就労継続が目標です。終了前から次のサポート体制を準備しておくことをお勧めします。