「障害があるのに周りに合わせて長時間働き続けている」「残業を断れない」「体も心もついていっていないのに止められない」——障害のある方が無理な労働を続けてしまうパターンと、そこから抜け出すためのヒントを考えます。
障害のある方が「無理しやすい」理由
「障害があるのだから、もっと頑張らなければ」「普通の人より頑張らないといけない」——このような思い込みが、過剰な努力・無理な労働につながることがあります。また、発達障害の特性として「断れない」「空気を読んで引き受けてしまう」というパターンも長時間労働の一因になります。
「無理している」サインを見逃さない
- 週に何度も「もう無理かも」と思う
- 帰宅後・休日に何もできないほど疲弊している
- 睡眠時間を削っても仕事が終わらない状態が続く
- 体調不良(頭痛・胃痛・不眠)が仕事の翌日以降続く
- 「休みたい」と思っているのに「言えない」と感じる
長時間労働から抜け出すための手がかり
「残業を断るのが怖い」という場合、まず上司ではなく産業医・人事担当者・支援者に現状を伝えることが有効です。診断書があれば「業務量の調整」「残業の制限」を医療的根拠として依頼することができます。また、障害者雇用枠への変更・在宅勤務・短時間勤務などを選択肢として検討することも助けになります。
「障害があるのに周りに合わせて毎日残業していた。体が限界になって休職して初めて、無理していたと気づいた。戻ってからは残業なし・定時退社と決めた。それを言えるようになったのが一番大きな変化だった。」
30代・男性(ASD・休職を経て職場復帰)
「頑張ること」と「無理をすること」は違います。限界になる前に、声を上げることが長く働くための選択です。
よくある質問
Q. 残業を断るにはどうすればいいですか?
産業医・人事担当者への相談、診断書を用意して「業務量の調整」を依頼することが有効です。
Q. 長時間労働が続いているが、言い出せません
まず社外の支援者(就労支援員・相談窓口)に現状を伝えることから始めてみましょう。
Q. 過労で体調が悪化しています
まず医療機関(精神科・内科)を受診し、必要に応じて休職を検討してください。
Q. 障害者雇用枠なら残業なしの仕事がありますか?
残業なし・短時間の求人が障害者雇用枠には多くあります。ハローワーク・専門エージェントで探せます。
Q. 「頑張れないのは甘えだ」と思ってしまいます
甘えではありません。体と心を壊す前に立ち止まることが、長く働くための判断です。