ADHD / ミスへの不安と対処

ミスが怖くて動けない——ADHDの方の職場での不安との向き合い方

mimemime 編集チーム2026年6月読了目安:15〜20分
気持ちを整理する人のイメージ、発達障害と向き合う

この記事の目次

  1. ADHDとミス——なぜ繰り返しやすいのか
  2. 「ミスが怖い」が行動を萎縮させるとき
  3. ミスへの対処を「仕組み化」する
「前回のミスがトラウマになっていて、新しい仕事に手が出せない」「また迷惑をかけると思うと、職場に行くのが怖い」「ミスを責めすぎて、自己嫌悪で動けなくなる」——ADHDの特性とミスへの恐怖が重なると、行動が極端に萎縮してしまうことがあります。

ADHDとミス——なぜ繰り返しやすいのか

ADHDの特性(注意の散漫・ワーキングメモリの弱さ・衝動性)は、職場でのミスにつながりやすいです。特に「確認する前に行動してしまう」「複数のことを同時に管理できない」「うっかり忘れる」といったミスが繰り返しやすい。これは意志の弱さや怠慢ではなく、脳の特性に関わるものです。

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自分のペースで過ごす人のイメージ
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ADHDのミスが起きやすい場面と対処ミスが起きやすい場面確認前に提出・送信してしまう複数タスクの優先順位が混乱口頭指示を忘れる→特性に起因するため対策が有効仕組みで防ぐ方法送信前に必ずチェックリストタスクを1つに絞って作業する口頭指示はその場でメモ→気合いでなく仕組みで防ぐ
ミスを「根性で防ぐ」より「仕組みで防ぐ」アプローチが有効

「ミスが怖い」が行動を萎縮させるとき

過去のミスの記憶が「また失敗する」という予期不安に変わり、新しい行動を阻害することがあります。これは「失敗恐怖」と呼ばれる状態で、ADHDの方に特有のものではありませんが、繰り返しのミス体験が蓄積されやすいADHDの方では顕著に表れることがあります。

「過去に連続して重大なミスをして、しばらく仕事ができなくなった。今の職場では、上司に事前に『確認の仕組みを一緒に作ってほしい』と伝えてから仕事を始めた。それだけで、恐怖感がかなり減った」

30代・男性(ADHD)

ミスへの対処を「仕組み化」する

「気をつける」という根性論的なアプローチは、ADHDの特性に対しては効果が限定的です。有効なのは仕組み化です。具体的には、チェックリストの活用(提出前・送信前の必須確認項目を作る)、タスク管理ツールの利用(複数タスクをリスト化して優先度を見える化する)、確認の習慣化(「送信後に必ず記録する」等のルーティンを作る)などがあります。

「またミスをした」ではなく「今回はどんな仕組みがあればミスを防げたか」という問いに切り替えることが大切です。

よくある質問

Q. ADHDでミスが多く、仕事が怖いです
仕組みで防ぐアプローチが有効です。一緒に対策を考えましょう。
Q. ミスのたびに自己嫌悪に陥ります
自己嫌悪より「次どうするか」に意識を向けることが大切です。一緒に取り組めます。
Q. 上司にADHDを伝えて配慮を求めたいが、怖いです
伝え方を一緒に整理しましょう。事前の準備で伝えやすくなります。

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おのざる
おのざる(mimemime)
元介護福祉士。障がいのある方の「働く」に伴走する就労支援員。「答えを出すより、一緒に考える」が信条。