気持ちの言語化 / 孤独感と開示

障害のことを友人に言えない——その孤独感と向き合い方

mimemime 編集チーム2026年6月読了目安:15〜20分
ゆっくり考える人のイメージ、就労・生活コラム

この記事の目次

  1. 「言えない」には理由がある
  2. 「言わない」は悪いことではない
  3. 孤独感を軽くするための方法
「友人と話しているとき、自分の障害のことがずっと頭にある。でも言えない」「みんなと同じように話しているようで、内側では全然違う世界にいる気がする」——障害を誰にも言えないことで感じる孤独は、じわじわと積み重なっていきます。

「言えない」には理由がある

友人に障害のことを言えない理由は、複数あることが多いです。「引かれそう」:障害と聞いた途端、態度が変わるかもという不安。「かわいそうと思われたくない」:同情の目で見られることへの抵抗。「説明が難しい」:障害がどういうものか、うまく言語化できない。「今の関係が変わってほしくない」:知ってしまうことで、友人関係が変わることへの恐れ。これらは全て、自然な感情です。

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「職場では障害をオープンにしているけど、大学時代の友人には今でも言えていない。一緒に飲んでいるとき、『なんで仕事うまくいかないのかな』という話になるたびに、本当のことが言えなくてしんどい」

30代・女性(ADHD)
「言う」と「言わない」の間にある選択肢全部言う「私、実は〇〇という障害があって…」覚悟がいるが深い理解を得やすい少しだけ話す「体の調子が安定しないことがある」全部言わなくても分かち合える場合も言わない今は言わなくていい友人は友人として大切にする別の場(支援者等)で話すのもいい
「全部言う」か「全部隠す」の二択ではない

「言わない」は悪いことではない

友人に障害のことを言わないことは、悪いことでも嘘をつくことでもありません。「何を、誰に、どこまで話すか」は、本人が決めていいことです。すべての人間関係で開示する必要はありません。「信頼できる一人に話す」「職場では話すが友人には話さない」という選択も、十分に尊重される選択です。

孤独感を軽くするための方法

友人に言えない孤独感を軽くするためにできることがあります。「分かってくれる人」を一人作る:友人ではなく、支援者・カウンセラー・同じ障害を持つ当事者グループに話せる場を持つ。「全部話さなくてもいい」と決める:障害の全てを説明しなくても、「最近しんどい」と少しだけ打ち明けることはできる。「今の友人関係をそのまま大切にする」:障害を話さなくても、友人との関係は本物である。

「言えない」ことへの罪悪感は不要です。自分のペースで、話せると思える人に、話せると思えたときに話せばいいです。

よくある質問

Q. 友人に障害のことを言うべきか迷っています
「言う」か「言わない」は本人が決めることです。どちらを選んでも正解です。
Q. 障害を隠して友人と付き合うことに罪悪感があります
隠すことは嘘ではありません。何をどこまで話すかは、本人が決めていいことです。
Q. 孤独感を話せる場所が欲しいです
当事者グループ・支援者との対話など、分かってもらえる場を探すことができます。

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おのざる
おのざる(mimemime)
元介護福祉士。障がいのある方の「働く」に伴走する就労支援員。「答えを出すより、一緒に考える」が信条。