「発達障害のある人はITに向いている」という話を聞いたことがある方も多いと思います。実際にIT職で活躍している発達障害当事者がいる一方で、「IT職に就いたけど合わなかった」という方もいます。
なぜ「IT職が向いている」と言われるのか
IT職——特にプログラミング・データ分析・インフラ構築などは、発達障害の特性と相性が良い場合がある職種として語られることがあります。その理由として挙げられるのは次のようなことです。ルールが明確:コードは論理的で「なぜこうなるか」が明確。過集中が活きる:興味のある問題に長時間集中できるADHD・ASDの特性が活かせる場合がある。成果が見えやすい:コードが動く・動かないという明確なフィードバックがある。
「プログラミングは『ルールが全部書いてある』から、暗黙のルールに悩まずにすんだ。会議は苦手だけど、コードを書くことは得意で、今はリモートで開発の仕事をしている」
30代・男性(ASD)
IT職でも「合わない場面」がある
IT職が全て発達障害の方に向いているわけではありません。特に注意が必要な場面があります。チームコミュニケーション:仕様確認・進捗報告・トラブル対応など、密なコミュニケーションが必要な場面は、ASDの方には負荷が高い。急な仕様変更:臨機応変な対応が必要なプロジェクトは、変化が苦手な方には難しい。複数プロジェクトの並行管理:ADHDの方にはマルチタスクが苦手な場合がある。
IT職を目指す前に確認すること
IT職に就くことを検討している場合、次のことを事前に整理することをお勧めします。どんな種類のIT職か(エンジニア・デザイナー・インフラ・データ分析など)。チームの規模・コミュニケーションの量。在宅・フレックス・残業の有無。「IT職=発達障害に向いている」という一括りにせず、具体的な業務内容と自分の特性のマッチングを確認することが重要です。
IT職は発達障害の方に合いやすい要素がある一方で、職種・チーム・文化によって大きく異なります。自分の特性とのマッチングを丁寧に確認しましょう。
よくある質問
Q. 発達障害でもITの仕事はできますか?
特性によっては合いやすい面がありますが、職種・環境次第です。一緒に整理しましょう。
Q. プログラミングを学べば就職できますか?
スキルは重要ですが、コミュニケーション・環境との相性も大切です。
Q. IT職でチームコミュニケーションが苦手です
コミュニケーション負荷が少ない職種・環境を選ぶ工夫ができます。