「何が辛いのかは分かっているけど、どう伝えればいいか分からない」「相談に行っても、言葉が出てこなくて何も話せなかった」「自分の気持ちを言語化するのが、ずっと苦手だった」——悩みや気持ちを言葉にすることが難しい方は、発達障害の有無に関わらず多くいます。
「言葉にできない」のはなぜか
気持ちや悩みを言語化できない理由は様々です。感情が渦巻きすぎて整理できない:感情の強度が高く、どこから言えばいいか分からない。アレキシサイミア(感情認識困難):自分の感情を認識・言語化することが生理的に難しい(発達障害と関連することがある)。「正しく伝えないと」というプレッシャー:「うまく言わないといけない」という思いが言葉を止める。「どうせ分かってもらえない」という諦め。
「相談に行っても、『何が辛いですか?』と聞かれた瞬間、頭が真っ白になる。頭の中にはいっぱいあるのに、出てこない。その感覚がずっとある」
30代・女性(ADHD)
「言葉が出てこない」まま相談してもいい
相談の場に来て、「何も言えなかった」としても、それは失敗ではありません。「何が辛いか分からないんですけど、辛いんです」「うまく言えないんですけど、来ました」——それだけでも、十分な相談の始まりです。支援者は、言葉が出てこない状態から一緒に整理することができます。
言葉にならない気持ちを書いてみる
相談前に「何が辛いか」を箇条書きでメモしておくことが有効です。完全な文章でなくてもいいです。「仕事」「上司」「朝起きれない」「なんか疲れた」——こういった断片を書いておくことで、支援者が一緒に整理していくことができます。書いたものをそのまま見せるだけでも大丈夫です。
言葉が出てこなくても、来てくれれば十分です。「うまく言えないんですけど」から始めていいです。
よくある質問
Q. 悩みをうまく言葉にできません
書いたものを見せるだけでOKです。言葉にできない状態でも来ていただければ一緒に整理できます。
Q. 相談に行っても何も話せませんでした
それでも来てくれたことが大切です。次回、メモを書いてきてもらえると一緒に整理できます。
Q. 自分でも何が辛いのか分からない状態です
それ自体を伝えてください。「分からない」から始めることができます。