制度・サービス / 自立訓練

自立訓練(生活訓練)とは——就労前の「生活の土台」を整える支援

mimemime 編集チーム2026年6月読了目安:15〜20分
自分の道を進む人のイメージ、障がいと向き合うコラム

この記事の目次

  1. 自立訓練(生活訓練)とは
  2. 自立訓練で学ぶこと・練習すること
  3. 「まず生活から」という選択は正しいか
「就職したい気持ちはあるけど、まず生活リズムを整えることが先な気がする」「就労移行支援に行く前に、もう一段階整える場所が必要では?」——就労に向かう前の段階として、「自立訓練(生活訓練)」という支援があります。

自立訓練(生活訓練)とは

自立訓練(生活訓練)は、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの一つです。地域での自立した生活を営むための「生活能力の維持・向上」を目的とした支援で、就労よりも「生活の土台を整えること」に重きを置いています。主な対象は、入院・入所から地域生活に移行する方や、生活リズムや日常生活のスキルに課題がある精神障害・発達障害のある方などです。

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生活費・支援制度について考える人
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※制度の利用要件・期間・内容は自治体や事業所によって異なります。利用にあたっては、お住まいの自治体の障害福祉窓口や相談支援専門員にご確認ください(2026年時点の情報に基づきます)。
自立訓練・就労移行支援・就労継続支援の位置づけ自立訓練目的:生活の土台対象:生活面に課題期間:2年以内→就労の前段階として活用できる就労移行支援目的:就労スキル対象:就職を目指す期間:2年以内→一般就労を目指すメイン支援就労継続支援目的:働く場の提供対象:就労困難な方期間:制限なし→A型・B型あり(生産活動の場)
三つのサービスの違いを理解して、自分に合った段階から始める

自立訓練で学ぶこと・練習すること

自立訓練(生活訓練)では、生活リズムの整え方・食事・服薬管理・金銭管理・交通機関の利用・対人関係などを、個々のペースに合わせて練習します。施設に通う「通所型」と、支援員が自宅に来る「訪問型」があり、状況に応じて選ぶことができます。

「まず生活から」という選択は正しいか

「就職したいけど、まず生活を整えることが先かもしれない」という判断は、多くの場合で的確です。就労移行支援に入ったものの、生活の乱れ・体調不安定で途中離脱するケースは少なくありません。自立訓練で土台を整えてから就労移行支援に移行する流れは、遠回りに見えて結果的に就職につながりやすいことがあります。

「2年間入院していて、地域に戻ってからまず自立訓練を使った。生活リズムと服薬管理ができるようになってから就労移行に移って、2年後に就職できた。あの選択は正解だったと思う」

30代・女性(双極性障害)
「まず生活の土台から」は、賢い選択です。自立訓練から始めることも立派な一歩です。

よくある質問

Q. 自立訓練と就労移行支援の違いは何ですか?
自立訓練は生活の土台を整える支援、就労移行支援は就労スキルを身につける支援です。
Q. 自立訓練の利用期間はどのくらいですか?
原則2年以内が利用期間です。詳細は自治体の障害福祉窓口にご確認ください。
Q. 生活リズムが整っていないと就労移行支援は難しいですか?
自立訓練で生活の土台を作ってから就労移行に移行するルートは、結果的に就職に近い場合があります。

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おのざる
おのざる(mimemime)
元介護福祉士。障がいのある方の「働く」に伴走する就労支援員。「答えを出すより、一緒に考える」が信条。