気持ちと向き合う / 将来への不安

「このままでいいのか」という焦りとどう向き合うか

おのざる(mimemime)2026年6月読了目安:15〜20分
前向きに歩む人のイメージ、mimemimeコラム

目次

  1. 「焦り」の正体を分解する
  2. 焦りが「行動できない」状態を作るメカニズム
  3. 「最小の一歩」を設定する——焦りを動力に変える
  4. 「何もできていない」という自己評価を見直す
「このままじゃダメだと分かってる。でも動けない。そしてまた時間が経つ。また焦る——」この悪循環を抜け出せずにいる方は多くいます。「将来への焦り」は、動くためのエネルギーにもなりますが、大きすぎると逆に行動を止めてしまいます。この記事では、その焦りとどう付き合うかを考えます。

「焦り」の正体を分解する

「このままでいいのか」という焦りには、複数の要素が混ざっていることが多いです。「経済的な不安(収入・生活費)」「社会的なプレッシャー(年齢・周囲との比較)」「自分への不満(もっとできるはずという期待)」「健康・将来への漠然とした恐れ」——これらが混ざった状態で「とにかく焦る」という感覚になります。

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心身の疲れを感じる人のイメージ
心身の疲れを感じる人のイメージ

焦りを一括りにせず、「どんな不安が混ざっているか」を分解することで、対処可能なものと今は対処が難しいものが見えてきます。

「焦り」の中身を分解する 焦り (混ざった状態) 経済的な不安 周囲との比較 自分への不満・期待 将来・健康への恐れ 分解すると 対処が見える
「焦り」を分解すると、「今動けること」と「まだ動けないこと」が見えてくる

焦りが「行動できない」状態を作るメカニズム

適度な焦りは行動のエネルギーになりますが、焦りが大きすぎると逆効果になります。「変わらなければ」という圧力が大きくなると、何から手をつければいいか分からなくなり、結局何もできない→また焦る、という悪循環が生まれます。

このとき「もっと頑張れ」と自分を責めると、さらに悪循環が強まります。焦りの大きさと行動量は比例しません。むしろ、焦りを少し落ち着けることで、小さな行動が生まれやすくなります。

「最小の一歩」を設定する——焦りを動力に変える

焦りを行動に変えるためのポイントは、「大きな変化を一気に目指さない」ことです。「就職する」ではなく「支援機関に電話する」、「人生を立て直す」ではなく「今日、散歩に出る」——圧倒的に小さな一歩を設定することで、行動が動き始めます。

「何年も『このままじゃダメだ』と思ってたのに動けなかった。支援員さんに相談したら、『まず見学に来るだけでいい』と言われた。見学に行ったら、次のステップが見えてきた。一歩目って思ってたより小さくていいんだと気づいた。」

30代・男性(うつ病・ADHD)

「何もできていない」という自己評価を見直す

「このままでいいのか」という焦りの背景には、「自分は何もできていない」という自己評価があることが多いです。しかし、休んでいること・治療を続けていること・相談窓口に問い合わせること——これらも「やっていること」です。「動いていない」と感じる状態の中でも、何かをしているはずです。その「やっていること」を見えるようにする作業を、支援者と一緒にやってみましょう。

「このまま」を変えるための最初の一歩は、支援者に話すことです。

よくある質問

Q. 焦りを感じているのに動けません
焦りが大きすぎると逆に動けなくなります。まず「最小の一歩」だけを設定してみましょう。
Q. 何年も同じ状態でいます。変われますか?
変われます。ただし「一気に変わる」より「小さな変化を積み重ねる」方が持続します。
Q. 将来が不安で仕方ありません
不安の中身を分解することが最初のステップです。支援者と一緒に整理しましょう。
Q. 焦りを抑えるにはどうすればいいですか?
「焦りを感じている」と気づいて、今できることに注目することが助けになります。
Q. 同年代の人と比べてしまいます
比較は焦りを大きくします。「自分の状態に合った速度」で動くことが重要です。

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おのざる
おのざる(mimemime)
就労支援員として障がいのある方の「働く」に伴走してきた経験をもとに、一人ひとりに向き合う支援を届けています。