障害者雇用 / 収入と待遇

障害者雇用の給与実態。「安い」は本当か、上げる方法はあるか

おのざる(mimemime)2026年6月(2026年9月改訂)読了目安:15〜20分
毛布にくるまりマグカップを持つまめざるのイラストと共に「障害者雇用の給料は本当に安いのか」というタイトルを示したアイキャッチ画像。左上には「収入と待遇/障害者雇用」のオレンジ色のカテゴリータグが添えられている

目次

  1. 障害者雇用の給与。実態を数字で見る
  2. 収入を上げるための視点
  3. 「今の収入」だけで判断しない
求人票を見て、「この金額で生活していけるのかな」と手が止まった経験はありませんか。障害者雇用は給料が低いと聞くたびに、働きたい気持ちより先に不安が来てしまう方は少なくありません。この記事では、障害者雇用の給与の実態を数字で確認したうえで、収入が変わっていく道筋を、無理のない順番で整理します。

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障害者雇用の給与。実態を数字で見る

厚生労働省の調査(2025年度)によると、障害者雇用(フルタイム)の平均月収は精神障害者で約12〜16万円台、身体障害者で約20〜22万円台、知的障害者で約10〜12万円台というデータがあります(調査時期・対象によって異なります)。一般雇用の平均と比較すると低い水準であることは事実ですが、「すべての障害者雇用が低賃金」というわけではありません。職種・企業規模・勤続年数・スキルによって差があります。

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障害者雇用の給料が「低い」と言われるのは、短時間勤務の人や、就職して間もない人の数字が平均に含まれていることも一因です。ここでの数字は、あくまで全体の目安として受け取ってくださいね。大切なのは、平均ではなく「自分の条件だとどうなるか」を求人票で一つずつ確かめることです。まめざる
デスクで考え込む人のイメージ、就労支援
デスクで考え込む人のイメージ、就労支援
※給与データは調査機関・調査時期によって異なります。参考情報として捉え、個別の求人情報・企業の条件を必ず確認してください(2026年時点の情報に基づきます)。
障害者雇用の給与に影響する要因 月給・年収 (個人差あり) 職種・業種 企業規模 勤務形態 スキル 経験年数 障害等級・種別 障害年金・各種手当との組み合わせ
給与は多くの要因で決まります。「障害者雇用だから一律低い」は正確ではありません

収入を上げるための視点

相談の一コマ
相
相談者
月収が15万円くらいの求人ばかりで、一生この金額のままなのかと思うと、応募する気力がなくなります。
ま
まめざる
その不安はもっともです。ただ、最初の金額と、数年後の金額は別のものとして考えてみませんか。まず、今の体力で無理なく働ける時間はどのくらいだと思いますか?
相
相談者
週30時間くらいなら何とか。でもフルタイムは、続けられる自信がありません。
ま
まめざる
それで十分に始められます。無理にフルタイムで始めて体調を崩すと、収入はかえって途切れてしまいます。今の時間で安定して働いて、慣れてきたら支援者や会社と相談して少しずつ増やす。そのほうが、結果的に収入は伸びやすいですよ。

「最初は短時間パートで月7万円。でも3年かけてフルタイムに移行して、今は月20万円を超えた。最初から全力出す必要はない。段階を踏めば上がっていける。」

30代・女性(双極性障害)

「短時間で入社したときは、手取りを見てため息が出ました。でも、任される業務が増えるたびに評価面談で数字を出してもらって、2年目に時給が上がりました。焦って転職していたら、この積み上げはなかったと思います。」

当事者の声より(40代・男性/発達障害)
mimemimeのマスコットキャラクター「まめざる」のアイコン
企業に伝えるときは、「収入を上げたい」だけでなく「どんな業務なら任せてもらえそうか」「今はどんな配慮があれば力を出せるか」までセットで話すと、昇給や勤務時間の相談が前に進みやすくなります。一人で交渉するのが不安なときは、支援員に同席してもらうこともできます。まめざる

「今の収入」だけで判断しない

就職当初の収入は、キャリアの全体像ではありません。勤続・スキル・環境改善によって収入は変化する可能性があります。また、障害年金・各種手当を合わせた「総収入」で生活設計することが重要です。「障害者雇用は低賃金」という思い込みで選択肢を狭めず、自分のキャリアの可能性を広げる視点を持ちましょう。

最初の月給は、あなたの価値ではなく、スタート地点の数字です。

給与は出発点に過ぎません。自分のペースでスキルと経験を積み上げる道があります。

よくある質問

Q. 障害者雇用の給料はどのくらいですか?
職種・企業・障害種別によって異なりますが、フルタイムで月12〜22万円前後が多いとされています(個人差あり)。
Q. 障害者雇用で収入を上げることはできますか?
スキルアップ・フルタイム移行・大企業への転職などで収入が上がるケースがあります。
Q. 障害年金と就労収入は合算できますか?
原則として合算できます。合算した総収入で生活設計することが重要です。
Q. 障害者雇用での昇給・昇格はありますか?
企業によって異なりますが、勤続・評価によって昇給するケースはあります。
Q. 短時間勤務から始めて後でフルタイムになれますか?
可能なケースがあります。就職時に段階的な移行について企業・支援者と相談しておくことをお勧めします。

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