メンタルと仕事 / 服薬と就労

服薬しながら働くには。薬との付き合い方と職場での対処

おのざる(mimemime)2026年6月読了目安:15〜20分
マグカップを持つまめざるのイラストと共に「薬を飲みながら働くのは甘えじゃない」というタイトルと「副作用の伝え方と職場での付き合い方」というサブテキストを示したアイキャッチ画像。左上には「メンタルと仕事/服薬と就労」のオレンジ色のカテゴリータグが添えられている

目次

  1. 服薬しながら働くことは「普通のこと」
  2. 副作用と仕事への影響。主治医に相談できること
  3. 職場での服薬。「見られたくない」ときの対処
  4. 「薬を飲み続けること」へのためらいについて
「薬を飲みながら働いても大丈夫だろうか」
「眠気の副作用がひどくて仕事に集中できない」
「薬のことを職場に知られたくない」
精神科・心療内科の薬を服用しながら働く方から、こうした声をよく聞きます。薬を飲んでいることは、恥ずかしいことでも隠さなければならないことでもありません。この記事では、服薬と就労を両立させる基本的な考え方と、職場での現実的な対処方法を整理します。

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服薬しながら働くことは「普通のこと」

精神科・心療内科の薬を服用しながら就労している方は、多く存在します。薬によって症状が安定し、就労が可能になっているケースも多いです。「薬を飲んでいるから就職できない」「薬が続く限り働けない」ということはありません。むしろ、薬を適切に管理しながら就労することが、多くの方にとって現実的な選択肢です。

メンタルヘルスの回復に向き合う人
メンタルヘルスの回復に向き合う人

服薬の継続・変更・中止については、必ず主治医と相談して決めることが重要です。「仕事に就いたから薬を減らそう」と自己判断することは、症状の悪化・再燃につながることがあります。

服薬と仕事の両立、よくある困りごとと対処 よくある困りごと ・眠気が強くて仕事に集中できない ・手の震え・口の渇きが気になる ・昼に飲む必要があり、職場での服薬が気まずい ・薬のことを職場に知られたくない ・就職したら薬を減らしたい 対処のポイント ・副作用は主治医に相談して調整可能 ・昼の服薬は席を外してトイレ等で可 ・開示するかはあなたが決める ・薬の変更は必ず主治医と相談する ・「服薬=安定させている手段」と考える
困りごとには対処できるものが多い。まず主治医・支援者に相談することが最初の一歩

副作用と仕事への影響。主治医に相談できること

精神科・心療内科の薬の副作用は、個人・薬の種類によって大きく異なります。眠気・体重変化・集中力の変化・手の震えなどが代表的な副作用ですが、多くの場合、薬の種類・量・服用時間の調整によって軽減できる可能性があります。「副作用で仕事がつらい」と感じた場合は、自己判断で薬を変えるのではなく、主治医に「就労に影響している副作用がある」と具体的に伝えることが重要です。

mimemimeのマスコットキャラクター「まめざる」のアイコン
「眠いです」だけだと、先生も加減がつかみにくいんです。いつから眠いか、一日のどの時間帯が一番つらいか、会議中に居眠りしてしまったとか運転が不安になったとか、生活や仕事への影響を具体的に伝えると、飲む時間をずらす・量を調整する・薬を見直すといった選択肢を一緒に考えやすくなりますよ。まめざる

「昼間の眠気が強くて仕事に支障が出ている」「手の震えが気になる」など、具体的に伝えることで、服薬タイミングの変更・薬の調整などの対処が検討されます。スマートフォンのメモなどに「日付・症状の強さ・困った場面」を簡単に記録しておくと、次の診察で正確に伝えやすくなります。

職場での服薬。「見られたくない」ときの対処

昼食後の服薬など、職場でのタイミングで「同僚に見られたくない」という方も多くいます。対処としては、トイレ・更衣室などのプライベートな場所で服用する、昼の服薬を医師に相談して朝晩2回にできないか確認する、などがあります。服薬していることを同僚に開示するかどうかは、あなたが決めることです。

「昼に薬を飲むのを見られたくなくて、トイレで隠れて飲んでた。支援員さんに相談したら、主治医に相談して朝だけに変えてもらえた。それで一気に楽になった。言えば解決できることって意外と多い。」

20代・女性(双極性障害)

「薬を飲み続けること」へのためらいについて

「薬に頼っている自分はダメ」「いつか薬を卒業しなければ」という気持ちを持つ方は多くいます。しかし、精神科の薬は「症状を安定させるための手段」であり、服用していること自体は問題ではありません。薬の継続・減薬・中止は、必ず主治医と相談して時期と方法を決めることが重要です。「就職したから早く薬をやめたい」という焦りからの自己判断は、再燃のリスクを高めることがあります。

相談の一コマ
相談者
実は、眠気がつらくて、夜の分だけこっそり半分にしてみたことがあるんです。そしたら余計に調子が崩れてしまって、怖くなって元の量に戻しました。
まめざる
自己判断で量を変えると、薬が効いているのかどうかの判定が難しくなったり、症状がぶり返したりすることがあります。でも、つらくて減らしたくなったこと自体は、次の診察に持ち込んでいい大事な情報ですよ。
相談者
「まだ相談するほどじゃないかな」って、つい我慢してしまうんですが。
まめざる
我慢して抱え込むより、「眠気がつらくて自分で減らしてしまった」とそのまま伝えてもらえれば大丈夫です。飲む時間や量の見直しなど、安全な形を一緒に考えられますから。
「薬と一緒に働く」は当たり前のことです。困ったことはまず主治医か支援者に相談しましょう。

よくある質問

Q. 精神科の薬を飲みながら就職できますか?
はい。服薬中でも就職されている方は多くいます。
Q. 副作用で仕事がつらいです
主治医に『就労に影響している副作用がある』と具体的に伝えましょう。調整できる可能性があります。
Q. 薬のことを職場に言わなければいけませんか?
言う義務はありません。開示するかはあなたが決めることです。
Q. 就職したら薬を減らしてもいいですか?
自己判断での減薬は危険なことがあります。必ず主治医と相談してください。
Q. 昼の服薬が職場でしにくい場合はどうすればいいですか?
主治医に相談して服薬タイミングを変更できないか確認することをお勧めします。

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就労支援員として障がいのある方の「働く」に伴走してきた経験をもとに、一人ひとりに向き合う支援を届けています。